超大手企業の社内基幹システム開発

派遣社員として、超大手企業の社内基幹システムの開発に参加した事があります。 私が参加した時点でフェイズはかなり進んでいて、既に詳細設計は終わっているとの事でした。 となれば、あとはコーディング、単体テストと進めれば良いという事です。 しかし・・・順調であれば、増員として私の様な人間が呼ばれるはずがありません。 何かあるな、と思ってはいましたが、実際に現場に入った私は、かなり驚く事になりました。 コーディング、単体テスト担当者は、たったの1名。しかも、開発経験皆無の新人でした。 スケジュール表を見ると、午前にコーディング完了、午後にそのモジュールのテスト完了・・・と、「一日に一本完了」が並んでいました。 無論、そんなペースで進められるはずもなく、担当者は出社拒否になりかけて居ました。 「なるほどなぁ」と思った私は、「遅延したスケジュールへのテコ入れ策」として、コーディング作業への参加を希望し、以降は二人で分担して作業を行いました。 つまりは、実質、一人で無茶なスケジュールをこなす必要があります。 新人の子は、戦力にカウントはできません。寧ろ、OJTのつもりで、現場の仕事内容を説明し、できる事から「やらせてみる」スタンスで扱う必要がありました。 出社拒否寸前では、無理は頼めませんし、ある意味、彼が一番深刻な被害者でもあります。 何か少しでも、自分の為になる事を掴んで欲しかったワケです。 その後、少しづつプロジェクトの事情が判ってきたのですが、やはり「初期段階で失敗してフェーズが長引き、後工程にかける予算が無くなった」等、一次請けのミスによって発生した状態だった模様です。 とは言え、一次請けの企業も、超有名な大企業です。自分達ではリスクは取りません。 派遣社員を呼んで「何とかしろ」と言うのは常套手段とも言えます。 大変な思いでなんとか形にはしましたが、いかんせん時間が無さ過ぎでした。 せめて、あの時の新人君が、まだソフト業界に残って、元気で仕事を続けてくれていると良いのですが。